龍馬伝は女子心を摘めるか?その9

龍馬伝第10話「引きさかれた愛」からAKB48の前田敦子さんが瞬間登場。いよいよ決着をみた龍馬と加尾の恋物語だったのです。

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(c) KAZU写真素材 PIXTA

広末涼子さんの平井加尾役は、第10話の引きさかれた愛で異様に普通でした。普通というのは人がそうなるであろう表情をしていました。この方、大女優への道を歩いているような気がしてなりません。福山龍馬が演技に見えてしまう・・・そんな印象ではなかったでしょうか。さて、龍馬伝も10話を経過し、いよいよ幕末事情が色濃くなってきたのです。

龍馬は江戸千葉道場での剣術修行を終えて土佐に戻ります。千葉佐那との別れは、龍馬にとって念願の加尾との再会です。

『これで終わりなのですか?』

『・・・はい。』

この暫しの間が龍馬に許された短い葛藤の時間です。土佐にある大事なものと答える龍馬に、お元気でと答える佐那。この引きさかれた愛には、3人の女性の恋の形がありました。そのいずれにも家族というキーワードが隠れていました。佐那との別れには加尾を家族として夢見る龍馬がいて、坂本乙女には新しい家族ができ、加尾には平井収二郎という兄の存在。

僅かに140年前の日本にも当時のルールがありました。現在からみるとそれはとんでもないと言えるものでも、当時はそれが当たり前の世界。龍馬と加尾の恋物語は、幕末の時代には実を結ぶことはありませんでした。

『わしの女房になってくれんかい?』

土佐に帰った龍馬の加尾へのプロポーズ。はいと答える加尾だったのですが、攘夷の波は思わぬ形となって二人に襲いかかります。加尾は友姫の世話役として京へ行くことを懇願される。龍馬との恋を結婚という形で実らせたかった加尾に、収二郎の切腹かの2者選択。まさに究極の選択です。選べないはずなのです。

現代においてこういう形の恋の結末はなかなかありません。時代の変遷に影響される恋なんて想像すら出来ません。実に幸せなのかもしれませんが、恋をすることと恋が終わること。どちらも大きなエネルギーに成り得ます。いえ、現代こそ様々に形容される恋の形。恋のスタイルに拘っていると、どこかギコチないのです。

20代の若い女性が、運命の恋の形を多く求めていると話を聞きました。結婚以前に恋愛に結びつかないという指摘でした。理想の彼氏は時代で形を変えますが、心を鷲掴みにされることって案外理想的ではないのかもしれません。現実的であることと自身のアンテナをしまい込んでいるケースも多いのでしょうか。

坂本龍馬という男は、実に孤独だったのかもしれません。龍馬伝は大河ドラマであり、幾ら彼の偉大な功績を知っていたとしても本当の姿はわかりません。大河ドラマの描く龍馬像は本当なの?嘘なの?と論じてみても、それは大した意味があるとは思いません。ならばいっそ彼の姿を龍馬伝ありきで想像しても面白いと思うのです。

今夜の龍馬伝は24歳のころのものでしょうか。彼が絶命するまで8年程しかないのです。これから始まる龍馬の濃い人生は、勿論彼の志や決意があったでしょう。歴史的には幕末日本の時代の変遷に大きな役割を果たした。でも・・・そういう解釈なのかもしれません。龍馬は自分のやりたい事を、ただただ一生懸命していただけで。加尾との恋が、あの別れ方のインパクトが大きくて。だから何に対してでも何も出来なかったという結果や後悔はしたくない。

加尾は俺が守る!

この言葉から今後の龍馬伝を想像するのも、龍馬伝ファンならアリですよね。

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